設備・院内風景
体外衝撃波治療器
体外衝撃波治療 概要
2022年3月より当院では拡散型体外衝撃波疼痛装置「MASTERPLUS MP100」を導入しています。体外衝撃波疼痛治療装置には収束型と拡散型がありますが、拡散型は一度に広い範囲の治療が可能で、収束型とは違い筋肉や脂肪にも圧力がかかります。付着部の炎症や筋・筋膜性疼痛障害やタイトネスの改善に有効です。
衝撃波を傷ついた組織に照射することで患部で痛みのある部位に微細損傷を作り、本来生体が持っている組織の治癒能力を高め『除痛効果と組織修復』が期待できる整形外科領域では新しい治療法です。衝撃波を当てることにより患部の痛みの原因となっている有害な神経線維を減らし、細胞の骨形成や血管新生、腱修復反応を促進します。
欧米ではスポーツ選手を中心に、低侵襲で安全かつ有効な治療法として使用されていて、体操男子の内村航平選手が世界選手権直前に行い、右足の靭帯損傷を短期間で治療したことでも知られています。
治療の特徴
- 1回の治療時間は約5~10分ほどです。麻酔などは不要、傷跡は残りません。
- 治療頻度は1~2週に1回、一般的に原則3回ほど行います。
- 施行後1ヶ月間ほど組織修復を待ち、その時点で痛みが残る場合は再開することもあります。
※組織修復効果を高める上で、リカバリーステーションでの施術や、運動制限を設ける場合があります。 - 疼痛のある部位にピンポイントで照射するため、痛みを伴います。出力が高い方がより効果があるため、患者様が我慢できる範囲で出力を 少しずつ上げて行きます。
※低出力でも照射に耐えられない方は、途中で治療を中断する場合があります。 - 体外衝撃波による治療は、完全なる除痛を保証するものではありません。患者様により治療効果や治療期間が異なります。平均治療効果は60%~80%と報告されております。
安全性・副作用について
副作用がほとんどないのが体外衝撃波治療の特徴ですが、以下のことが起こる可能性があります。
- ●治療中と治療後の疼痛
- ●皮下出血,発赤,湿疹
- ●腫脹
- ●感覚異常
いずれも一時的な症状で数時間から数日で軽快します。
対象疾患について
国際整形外科体外衝撃波学会(ISMST)では、下記の疾患が対象とされています。
- 足部 :足底腱膜炎、アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎
- 膝 :膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
- 肘 :上腕骨外上顆炎(テニス肘、ゴルフ肘)
- 肩 :石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)、腱板炎
- 骨折 :偽関節、疲労骨折
- その他:早期の離断性骨軟骨炎、早期の骨壊死
「アクセラス」で1日でも早く骨折を完治させましょう
近年、超音波により骨癒合が促進されることがわかり、治療器として応用されるようになりました。骨折部位に毎日20分、超音波をパルス状(断続的)に照射することで、骨折部の治癒を促進します。正常な骨折修復が加速され、骨癒合までの日数が約40%短縮されます。骨折が早く治れば、職場や学校への復帰、日常生活への復帰、スポーツの再開なども早期に実現できます。このような理由からも、骨折の積極的な治療である超音波骨折治療法が注目されています。超音波骨折治療器は、野球選手やサッカー選手を始めとするトップアスリートたちに使用され、一般にも広く知られるようになりました。
超音波骨折治療法を希望される方はご相談ください。
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